犯人は特定された?
「有力情報を入手」の現在地。
10月29日の第15報まで、名乗り・身元・サイト停止・懸賞金を整理します。
GMOインターネットは10月29日、「お名前.com デスクトップクラウド」への不正アクセスについて、犯人の特定につながると考えられる有力情報を入手し、同日中に警察などへ提出予定と発表しました。
ただし、第15報に実行者の本名・国籍や逮捕の公表はありません。「Hacking Team」「Dmitry Orlov」という名乗り・表示名の情報と、捜査で裏付けられた身元は区別する必要があります。
- 誰が攻撃した? 身元の公表は確認できていません。29日に「特定につながる有力情報」の入手を公表しています。
- サイト停止で解決した? GMOは28日午前4時頃のドメイン停止を確認。逮捕や、情報の完全削除が確認されたという発表ではありません。
- 懸賞金はいくら? 制度全体で上限100万米ドル。約1億5,000万円は会社が示した参考換算額で、1件・1人ごとの金額ではありません。
確認基準:GMO第15報(10月29日12:40)、第13報・第14報など。時刻は日本時間。会社の発表、第三者分析、報道、個人の感想を分けて記載しています。
01 / LATESTGMOサイバー攻撃の犯人は特定された?10月29日に有力情報を公表
第15報によると、GMOとグループのホワイトハッカーチームによる独自調査で、犯人の特定につながると考えられる有力情報を入手したとしています。同社はその情報を、29日中に警察および関係各所へ提出する予定と説明しました。
| 確認したい点 | 第15報で分かること |
|---|---|
| 有力情報の入手 | GMOが公表しています。情報の具体的な内容は明らかにしていません。 |
| 警察への提出 | 10月29日中に提出予定との発表です。この発表だけで提出完了とはいえません。 |
| 本名・国籍・所属 | 第15報では公表されていません。 |
| 逮捕 | 第15報では逮捕の発表はありません。 |
「犯人が誰か分かったのか」と気になる続報ですが、公開情報で確認できる段階は特定につながる手掛かりを会社が得たという発表です。非公表の情報を、名前・顔写真・国籍の確定情報として補うことはできません。
出典:GMO第15報(10月29日12:40):有力情報と警察への提出予定
熊谷正寿氏もXで第15報を案内
熊谷氏は29日12:56の投稿で、警察などへの提出予定と270件の情報提供を案内しています。
熊谷正寿氏:第15報・有力情報の警察提出予定を案内
2026年10月29日12:56投稿(日本時間)
Xの元投稿を開く →
ホワイトハッカーは攻撃した側なの?
第15報に登場するグループのホワイトハッカーチームは、被害の調査や実行者の手掛かりを探している側です。今回の攻撃者を指す名称ではありません。
02 / WHOGMOを攻撃したのは誰?「Hacking Team」とは
今回の攻撃を考えるうえでは、攻撃者側が使ったとされる名称と、調査によって裏付けられた身元を区別する必要があります。
| 項目 | 確認できたこと・未確認のこと |
|---|---|
| Hacking Team | 第三者の公開メール分析で報告された名乗り。組織の実態や構成員が判明したという意味ではありません。 |
| Dmitry Orlov | 同じ分析で報告されたメールの送信者表示名。本名であることは未確認です。 |
| 本名・国籍・活動拠点 | 確認したGMO公式発表では公表されていません。 |
| 逮捕・実行者の特定 | 第15報は特定につながる有力情報の入手と警察への提出予定を発表。ただし、実行者の氏名や逮捕は公表されていません。 |
Dmitry Orlovという表示だけで、実在人物を特定できる?
ActiveTK氏の公開情報分析は、メールの表示名としてこの名前を挙げています。しかし、その名前を使っていることと、その氏名の人物が実行したことは別です。同姓同名の人物の写真や経歴を、今回の実行者のものとして紹介できる根拠は確認できていません。
「Hacking Team」という呼称だけでは、単独の人物なのか、複数人の集団なのか、既知の組織なのかも確定できません。本記事では、実態が判明したハッカー組織の名称として扱っていません。
出典:ActiveTK’s Note:公開メール等の第三者分析(10月23日更新)

03 / TIMELINE犯人サイトは停止した?不正アクセスから10月29日までの経緯
今回の公式発表の対象は、GMOインターネットが提供する「お名前.com デスクトップクラウド」です。この発表だけで、GMOのすべてのサービスに同じ被害が出たとはいえません。
顧客からの問い合わせを受け調査。20日に不正プログラムを確認し、21日4時からサーバーを順次停止。22日に警察へ相談しました。
第4報で不正アクセス、情報の持ち出し、お見舞金・損失補償の方針などを公表しました。
27日正午の情報公開・攻撃予告を受け、利用者へ注意を案内。27日12:30に情報と称するものの公開を確認しました。19:10の第12報では特別お見舞金と懸賞金制度を発表しています。
GMOが、情報を掲載していた犯人サイトのドメイン停止を確認。11:00の第13報で公表しました。
12:00に懸賞金サイトを開設。第14報では18:00時点で113件の情報提供と、預かった端末の解析状況を報告しました。
第15報で特定につながる有力情報の入手と警察への提出予定を発表。懸賞金サイトへの情報提供は、同日11:30時点で270件としています。
ドメイン停止は「データが全部消えた」という意味?
第13報でGMOが確認したのは、関係事業者などと連携して対応した結果、犯人サイトのドメインが停止されたことです。流出したとされる情報の複製まで完全に消えたことや、実行者が逮捕されたことを示す発表ではありません。GMOは新たな同様のサイトが開設された場合も対応を続けるとしています。
総務省の「ブロッキング要請」報道とは
TBSは10月29日、総務省が27日に通信業界の団体へ、攻撃者側サイトへの接続遮断を要請していたと報じました。一方、同日午前の会見についてのTBS報道では、官房長官は通信事業者とのやり取りに言及したものの、具体的な対応には回答を控えています。
GMOが確認したドメイン停止と、通信事業者側で接続を遮断するブロッキングの要請報道は別の情報です。この報道だけから、政府が攻撃元へ侵入した、すべての通信会社が遮断を実施した、というところまでは確認できません。
04 / MONEY & BOUNTY身代金と懸賞金は別?100万ドル・約1.5億円の意味
第7報などの経緯欄には、10月21日に約80億円を要求する脅迫メールを受けたと記されています。これは当時の要求額であり、GMOが支払った金額や被害総額ではありません。GMOは第12報でも、攻撃者の要求に応じず支払わない方針を説明しています。
その後にGMOが設けた懸賞金は、適法な情報提供によって関与者の特定・検挙や事件の解明を支援する制度です。攻撃者への身代金や盗まれたデータの買い取り代金とは異なります。
GMOが受けたと公表した脅迫。要求額の記載は、実際の支払いを示しません。
制度全体で上限100万米ドル。1件または1人への支払額ではありません。
懸賞金は誰でも1.5億円もらえる?
第12報では、制度全体の総額上限を100万米ドルと定めています。約1億5,000万円は1米ドル=150円で計算した参考額で、その時点の実際の為替相場や、ドル・円で別々に払う金額を意味しません。
提供情報の新しさ、正確さ、検証できるか、事件解明への寄与などを確認し、支払対象や金額を決めるとしています。情報を送るだけで報奨金が保証される制度ではありません。
270件の情報提供は、270件の有力証拠?
第15報の270件は、29日11:30時点で寄せられた情報の件数です。すべてが有力情報と認定された数や、容疑者の人数ではありません。GMOは内容の確認・精査を進めるとしています。
募集制度を案内した熊谷氏の投稿です。投稿内の「AIで生成」と表示された画像は制度の告知用で、実行者の写真ではありません。
熊谷正寿氏:GMOサイバー犯罪撲滅・懸賞金の案内
2026年10月27日21:50投稿(日本時間)
Xの元投稿を開く →
GMOは独自の侵入調査、犯人への接触、憶測による個人・国・組織の名指しを求めていません。詳細は公式の募集要項を確認できます。
05 / X POSTSXではどんな発信・反応がある?
最新の第15報の投稿は冒頭、懸賞金の投稿は制度の解説欄に掲載しています。ここでは10月24〜25日の対応説明と、当時の反応を振り返ります。個人の意見は、攻撃者の身元や会社の責任を確定する根拠とは分けて読めます。
熊谷代表が対応方針を説明した投稿
10月25日の投稿では、被害への対応や政府への要請について、自身のブログで説明したことを案内しています。
熊谷正寿氏が能動的サイバー防御を具申した理由を説明するX投稿
2026年10月25日19:58投稿(日本時間)
Xの元投稿を開く →
お見舞金・補償などの公式案内
10月24日の投稿は、補償などを説明した第4報への案内です。制度の条件は投稿だけで判断せず、リンク先の公式発表で確認できます。
お見舞金と損失補償の案内を知らせる熊谷正寿氏のX投稿
2026年10月24日11:55投稿(日本時間)
Xの元投稿を開く →
セキュリティ対応の判断を問う意見も
代表者による説明を評価しつつ、サービス側の安全性や対策の優先順位について疑問を示す投稿も確認できました。下の投稿は個人の意見で、文中の評価を本記事が事実認定するものではありません。
代表者の発信とセキュリティ対応への意見を述べたX投稿
2026年10月25日20:11投稿(日本時間)
Xの元投稿を開く →
公開投稿で確認した一例です。X全体の意見の割合や、特定の意見が多数派であることを示す集計ではありません。
06 / FAQ & SUPPORT被害の対象者は誰?個人情報公開・補償・端末の最新案内
公開された人の名前や顔写真は発表された?
今回確認したGMOの公式発表は、公開された情報に本人の情報が含まれていることを同社が確認した場合、対象者に個別連絡するとしています。被害者の名前や顔写真を公表して読者に確認させる案内ではありません。
自分が対象か心配な場合は、流出したとされるサイトを探すのではなく、公式の連絡や問い合わせ窓口で確認できます。顧客の認証情報や写真を掲載・転載した投稿は、本人確認の根拠として本記事には載せていません。
特別お見舞金は全員300万円?
第12報は、GMOが本人の情報の公開を確認した場合、情報の区分に応じて特別お見舞金を支払うとしています。「上限300万円」は一律支給額ではありません。
| 公開が確認された情報 | 金額 |
|---|---|
| 氏名・連絡先などの基本情報 | 10,000円 |
| 取引口座のID・パスワードなど | 15,000円 |
| 機微情報・要配慮個人情報など | 25,000円 |
複数区分の場合は各金額を合計し、上限300万円とする発表です。第4報の一律5,000円のお見舞金や、不正取引による損失補償とは別の制度です。確認・適用条件や今後の見直しは公式発表で確認してください。
ランサムウェア攻撃は実行された?PCはどうすればよい?
10月28日18:20の第14報では、預かった端末の解析で、マルウェア感染やランサムウェア攻撃の痕跡は現時点で確認されていないと説明しています。これは調査した端末についての途中報告であり、すべての利用者の端末の安全を保証するものではありません。
同報は再利用前のセキュリティスキャンとバックアップの取得を案内しています。端末ごとの不安や被害の相談は、GMOの公式窓口で最新の案内を確認できます。
出典:GMO第14報:預かった端末の解析状況と再利用前の案内
本名・国籍の公表や逮捕とは区別し、次の公式発表で進展を確認する段階です。被害に関する相談はGMOの24時間受付窓口で案内しています。
最新のGMO第15報を確認する →お名前.comの公式問い合わせ窓口 →電話:03-5456-2560(土日・祝日を含め24時間受付。第15報記載)
