油脂系クレンジングとは?エステル系との違いと全成分の見方

油脂系クレンジングとは?エステル系との違いと全成分の見方
AI生成イメージ

「油脂系のクレンジングがいい」と聞いても、ボトルの全成分を見ただけでは見分けにくいですよね。エステル系との違い、植物油入りの商品を選べばよいのか、乾燥や毛穴が気になるときの選び方も迷うところです。

油脂系クレンジングとは、植物油などの油脂を主な油剤として使う製品の呼び方です。

ただし「油脂を配合」と「油脂が主体」は別。全成分の前半を確認し、メイクへの対応・洗顔の要否・肌との相性まで合わせて選びましょう。分類だけで低刺激やメイク落ちを保証することはできません。

メーカーの現行成分表示と使用方法、原料資料、日本化粧品工業会の表示基準をもとに整理しました。実使用による洗浄力ランキングではありません。確認日:2026年10月13日。

油脂系クレンジングとは?「油脂配合」と「油脂主体」を分けて考える

明るい洗面台に並ぶ無地のクレンジングボトル
AI生成イメージ。実商品・実際の使用結果を示す写真ではありません。

クレンジングオイルの油剤には、オリーブ果実油・コメヌカ油などの植物油、エステル油、ミネラルオイルなどが使われます。「油脂系」は、主にどんな油剤を使っているかを説明する分類です。商品名に書かれていない場合もあるため、パッケージの言葉だけで探すと見落としやすくなります。

表は左右にスクロールして確認できます。

迷いやすい言葉の違い
言葉見るポイント
油脂系クレンジング植物油などの油脂が、主な油剤として使われているか
植物油配合植物油を含むこと。処方の中心かどうかは別に確認
植物由来・天然由来原料の由来に関する説明。油剤の化学的な分類とは別
クレンジングオイル液状のオイルタイプという形状。すべてが油脂系とは限らない

「人の皮脂とまったく同じ」ではない

油脂の主要成分には、グリセリンに脂肪酸が結びついたトリグリセリドがあります。ただし、人の皮脂はスクワレンやワックスエステルなども含む複数の脂質の集まりです。植物油と皮脂が同じ組成という意味ではありません。

参考:農林水産省:油脂の構造/日本化粧品技術者会誌:皮脂とクレンジング処方を扱った研究

油脂系・エステル系・炭化水素系の違い|まずは成分名を比較

明るい洗面台に並ぶ無地のクレンジングボトル
AI生成イメージ。実商品・実際の使用結果を示す写真ではありません。

最初に覚えたいのは、洗浄力の順位ではなく代表的な成分名です。コーセーの解説も、主な油剤の種類でクレンジングオイルを分類し、エステル油がほかの油剤と組み合わせて使われる場合を挙げています。

表は左右にスクロールして確認できます。

全成分表示で見かける主な油剤
分類成分名の例選ぶときの考え方
油脂オリーブ果実油、コメヌカ油、ヒマワリ種子油、ダイズ油植物油主体の処方を探す目印。しっとり感や落とせるメイクは製品で確認
エステル油パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、トリエチルヘキサノイン感触やメイクなじみを調整する油剤。混合処方にも使われる
炭化水素油ミネラルオイル、スクワラン、水添ポリイソブテン「鉱物由来/植物由来」だけで良し悪しを決めない

参考:コーセー:クレンジングオイルの分類。上の表は成分確認用で、肌への刺激・洗浄力を比較した実測表ではありません。

植物由来でも「油脂」ではないものがある

ホホバ種子油は植物から得られますが、化学的には液状ワックスです。植物由来という軸と、油脂・ワックス・炭化水素という分類は一致しません。「種子油」の文字だけで全部同じ種類と判断しないようにしましょう。

出典:山桂産業:ホホバオイルの原料説明

油脂とエステルは、化学的に完全な反対語ではありません。

油脂に多いトリグリセリドもエステル結合を持ちます。化粧品の選び方でいう「エステル系」は、パルミチン酸エチルヘキシルなどの油剤を指して、天然の植物油などと区別する場面で使われています。

油脂系クレンジングの見分け方|全成分を読む4ステップ

クレンジングボトルの表示を確認する日本人女性のイメージ
AI生成イメージ。実商品・実際の使用結果を示す写真ではありません。

成分表は「よい成分・悪い成分」を一つずつ採点するためのものではありません。どの油剤を中心にしているか、希望する使い方に合うかを確かめる資料として使います。

  1. 1
    商品名と現行パッケージをそろえる

    旧品・リニューアル品・海外向け・別容量の情報を混ぜないようにします。手元の外箱とメーカーの最新情報を見比べましょう。

  2. 2
    最初の数成分から油剤を探す

    ダイズ油やコメヌカ油などが先頭なら、油脂主体の処方を探す手掛かりになります。ミネラルオイルやエステル油が前にある場合も、後ろまで確認します。

  3. 3
    ほかの油剤と、乳化に関わる成分も見る

    植物油だけの製品とは限りません。メーカーが成分の役割を示していれば、「洗浄」「乳化」「保湿」なども参考になります。

  4. 4
    使用方法とメイクへの対応を確認する

    乾いた手か、濡れた手でもよいか、洗顔料を追加するかは、油剤の分類から決めず商品の説明を優先します。

並び順で分かること・分からないこと

日本化粧品工業会の基準では、原則として配合量の多い順に記載します。ただし、1%以下の成分は順不同で記載でき、着色剤にも別の扱いがあります。後半の順番まで厳密な大小関係と考えないようにしましょう。

表は左右にスクロールして確認できます。

成分表の読み取りには限界がある
手掛かりになること表示だけでは決められないこと
どんな油剤を配合しているか公表されていない正確な配合率
前半に記載された成分の構成植物油が全体の何%か
メーカーが示した成分の役割自分の肌への刺激、実際のメイク落ち

出典:日本化粧品工業会:全成分表示の記載方法(5. 成分の記載順序)。医薬部外品の表示へ、化粧品と同じ読み方をそのまま当てはめないでください。

公式の成分表示を読む3つの例|植物油入りでも中心は違う

クレンジングボトルの表示を確認する日本人女性のイメージ
AI生成イメージ。実商品・実際の使用結果を示す写真ではありません。

次の3製品は、成分の読み方を説明する例です。メイク落ちや肌へのやさしさを同じ条件で比較したランキングではありません。

表は左右にスクロールして確認できます。

メーカーが公開する成分表示の読み取り例
製品成分表示のポイントここから分かること
manyo ピュア クレンジング オイル先頭にダイズ油、セイヨウハシバミ種子油。テトラオレイン酸ソルベス-30、ほかの植物油も続く植物油を軸にした例。ただし植物油だけで構成されているわけではない
松山油脂 肌をうるおす保湿クレンジングトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、グリセリン、ラウリン酸メチルヘプチルなどが前半。ダイズ油も配合植物由来原料を使う説明と、ダイズ油主体という判断は別。ジェル形状でも油性成分が使われる
ちふれ クレンジング オイルミネラルオイル58.90%を公表。ほかのクレンジング成分も併用炭化水素油を主な油剤にした例。分量が分かるのはメーカーが公表しているため

出典:manyo日本公式/松山油脂公式/ちふれ公式。各ページの成分表示から一部を抜粋・整理。ちふれは製造記号別の案内も確認してください。

「植物油配合」の一言で判断しない

同じ植物由来の説明でも、全成分の中心がダイズ油などの場合と、植物由来の原料から作られた別の油剤の場合があります。植物由来かどうかを重視するなら由来の説明を、油脂主体かどうかを見たいなら成分名と前半の構成を確認します。

また、グリセリンは「油脂」という名前に似ていますが、松山油脂の上記製品では保湿の役割として表示されています。ダイズ種子エキスもダイズ油とは別の成分です。「油」「エキス」「グリセリン」を同じものとして数えないようにしましょう。

混合処方は珍しいものではない

一つの系統に無理に当てはめるより、主な油剤と、それを補う成分を分けて見ると整理しやすくなります。複数の油剤があるから質が悪い、植物油以外の成分があるから肌に悪い、という結論にはなりません。

油脂系が合うか迷ったら|メイク・洗い上がり・使い方で選ぶ

クレンジングボトルの表示を確認する日本人女性のイメージ
AI生成イメージ。実商品・実際の使用結果を示す写真ではありません。

油脂主体の製品を試してみたいときも、最終的には完成した製品と自分の使用条件の組み合わせで選びます。「乾燥肌だから油脂系一択」「脂性肌なら使えない」という決め方はしません。

表は左右にスクロールして確認できます。

購入前の悩み別チェック
気になっていること確認すること
洗った後につっぱる製品の洗い上がり、指定量、なじませる時間、洗顔の追加。分類の変更だけで解決すると考えない
マスカラなどが残る落とせるメイクの範囲と、専用リムーバーの要否。こする時間を増やさない
毛穴・角栓が気になるその製品の説明・試験条件を確認。「油脂系」の名前だけで効果を期待しすぎない
お風呂で使いたい濡れた手・顔への対応、浴室での使用条件
香りが苦手香料だけでなく植物の精油も確認。無香料の文字だけで判断を終えない

毛穴への働きも、油剤だけで順位を付けない

クレンジング処方の研究では、同じ油剤を使い、界面活性剤の組み合わせを変えて皮脂への作用を検討した例があります。これは「油脂かエステルか」だけで製品の働きを説明できないことを考える材料です。研究対象とは別の市販品に、同じ結果が出るという意味ではありません。

参考:2023年・日本化粧品技術者会誌の研究。この記事ではその試験結果を特定商品の効果保証として用いていません。

赤み・かゆみ・刺激が出たら、油剤の分類を調べる前に使用を中止。

症状が続く場合は皮膚科などへ相談してください。成分表だけでは原因成分を特定できず、「油脂系に変えれば治る」とは言えません。花王:化粧品が肌に合わなかった場合

入浴時の順番はお風呂のクレンジングの順番、形状の二択はリキッドとオイルの違いで詳しく解説しています。

植物油主体のクレンジングを検討するなら|成分と購入条件をセットで確認

明るい洗面台に並ぶ無地のクレンジングボトル
AI生成イメージ。実商品・実際の使用結果を示す写真ではありません。

植物油を主な油剤として使う例から候補を探すなら、manyoのピュア クレンジング オイルを確認できます。ただし、植物油主体だから誰にでも合う、どんなメイクでも落ちる、というおすすめではありません。香りと使い方も納得できるかを見てください。

楽天では「ピュアソイビーン」の現行表示を確認

確認時点のmanyo楽天市場店は「ピュアソイビーンクレンジングオイル200mL」として掲載し、全成分・容量・効果はそのままでパッケージが新しくなったと案内しています。日本公式サイトの従来名だけで探すと、別商品に見える場合があります。購入する容量・商品名・最新の説明をそろえましょう。

日本公式のピュアオイルは、乾いた手に4プッシュ程度、少量の水を加える乳化工程、ぬるま湯ですすぐ方法を案内しています。洗顔料の追加は肌質に合わせる説明です。使用時は届いた商品の案内を優先してください。

ピュアソイビーンクレンジングオイル200mL(新パッケージ)
manyo楽天市場店

ピュアソイビーンクレンジングオイル200mL(新パッケージ)の楽天公式店商品画像

画像:楽天アフィリエイト/manyo楽天市場店

新パッケージ版の価格・在庫を確認する

商品名・容量・数量・送料・お届け予定を販売ページで確認してください。初めてなら、香りや肌との相性を確かめてからまとめ買いを検討しましょう。

数量特典・配送条件は注文前に確認。

「+1」などの特典は終了条件がある場合があります。また、確認時点の公式店は韓国からの発送・原則個人輸入の案内があります。国内配送のつもりで選ばず、お届け予定、送料、返品条件まで確認してください。価格や特典をこの記事で固定しません。

口コミは画像から原文へ|成分分類と使用感を混ぜない

口コミを見るときは、落としたメイク、香りへの好み、乳化の方法、洗顔料の併用を自分の使い方と照らし合わせます。特典や配送への評価と、製品の使用感は分けて読みましょう。星の数だけで「油脂系は優れている」と判断しないことが大切です。

ピュアソイビーンクレンジングオイル200mL(新パッケージ)。画像をクリックすると楽天の購入者口コミへ新パッケージ版の口コミを見る →

評判の詳しい整理は魔女工場クレンジングの口コミ記事へ。この記事では、油剤の分類と成分を読む方法を主題にしています。

油脂系クレンジングでよくある質問

クレンジングボトルの表示を確認する日本人女性のイメージ
AI生成イメージ。実商品・実際の使用結果を示す写真ではありません。
Q. 油脂系はエステル系より必ず肌にやさしい?
必ずとは言えません。油剤の組み合わせ、洗い流しやすさ、香り、使用量、肌との相性まで含めて確認します。分類は候補を絞る手掛かりで、刺激性の証明ではありません。
Q. 油脂系ならダブル洗顔は不要?
油剤の分類では決まりません。manyoは肌質に合わせる案内、ちふれの上記オイルは洗顔料の追加を案内しています。手元の製品表示を優先しましょう。
Q. 油脂系にも界面活性剤は入っている?
配合されている製品があります。植物油主体と、界面活性剤不使用は別の話です。manyoの成分表示にも植物油以外の成分が記載されています。
Q. エステルという名前なら全部「エステル油」?
いいえ。名称に脂肪酸名などがあっても、乳化に使われる成分の場合があります。成分名の一部分だけで分類せず、メーカーや原料資料で役割を確認してください。
Q. 「油脂系」なら必ず乳化する?
使用方法で判断します。乳化の操作が指定されている製品ではその案内に従い、別の製品の方法を流用しません。詳しくはクレンジングオイルの乳化をご覧ください。
Q. 食用のオリーブオイルを代わりに使ってよい?
この記事で紹介しているのは、メイク落としとして設計された製品です。成分名が似ていても、食用油や保湿用オイルと、洗い流すクレンジングの処方・使用方法は同じではありません。代用品としては案内しません。
Q. 先頭が植物油なら配合率まで分かる?
正確な割合は分かりません。先頭は成分構成を読む手掛かりになりますが、メーカーが公表していない数字を推測して断定しないでください。

まとめ|油脂系の名前だけでなく、成分の前半と使い方を見る

明るい洗面台に並ぶ無地のクレンジングボトル
AI生成イメージ。実商品・実際の使用結果を示す写真ではありません。
購入前の確認は、この3点です。
  • 植物油「配合」なのか、油脂を主な油剤としているのか。
  • ほかの油剤・乳化に関わる成分を含む、どんな構成なのか。
  • メイクへの対応、水分条件、洗顔の要否、香りが自分に合いそうか。

油脂系・エステル系・炭化水素系は、クレンジングを理解するための分類です。良い・悪いの順位として使うより、気になる商品の特徴を読み取るために活用しましょう。今の製品を問題なく使えているなら、分類を知ったことだけを理由に買い替える必要はありません。

主な確認資料

情報は2026年10月13日確認。成分変更・パッケージ変更がある場合は、購入する製品の最新表示を優先してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を編集・確認したチーム

Beauty&Health Lab編集部のアバター Beauty&Health Lab編集部 美容・健康商品の比較・情報確認を行う編集チーム

Beauty&Health Lab編集部は、美容・健康商品の選び方と正しい使い方を、読者が比較・判断しやすい形で届ける編集チームです。

公的機関、業界団体、メーカー公式サイト、商品パッケージなどの一次情報を優先して確認し、仕様・価格・販売状況・使用方法・注意事項を整理しています。

商品を実際に使用していない場合は、公式情報を基にした調査であることを記事内に明記し、体験したと誤認される表現は使用しません。

情報は公開後も見直し、変更を確認した際は記事を更新します。詳しい制作手順、広告掲載方針、訂正・お問い合わせ窓口は、運営者情報・編集方針ページをご覧ください。