GMOインターネットグループの創業者・熊谷正寿氏は、同社株式の大株主で、プライベートジェットやヘリコプターについても自ら発信しています。ただし、今回確認した公表資料には、現預金や不動産、負債まで含めた個人の総資産・純資産の確定額は示されていません。
- 2026年6月末のGMOインターネットグループ株式は、本人が9.22%、熊谷正寿事務所が36.62%を保有。
- 本人が紹介したジェットの機体名は「SKY KUMARKⅢ」。公式プロフィールではガルフストリームG650ERに言及。
- 2016年の購入記事で紹介したヘリはAW109グランニュー。機体の紹介と、個人の総資産額は分けて見ていきます。
2026年11月4日確認。株式は資料の基準日、写真・本人発信はそれぞれの公開時期を明記しています。
01 / SHAREHOLDINGS熊谷正寿の資産は?まず保有株式を公式資料で確認
資産の規模を考えるうえで、数字を確認できるのが上場株式です。GMOインターネットグループの2026年8月14日提出の半期報告書には、6月30日現在の大株主が掲載されています。
| 名義 | 所有株式数 | 保有比率 |
|---|---|---|
| 熊谷正寿氏本人 | 8,990千株 | 9.22% |
| 株式会社熊谷正寿事務所 | 35,716千株 | 36.62% |
保有比率は発行済株式数から自己株式を除いて計算したもの。出典:2026年12月期 半期報告書・本文14ページ「大株主の状況」。
ここで大切なのは、本人名義と法人名義が別に開示されていることです。事務所の保有株を、そのまま本人が直接持つ株式として合算すると、所有の関係が伝わらなくなります。
また、株式の時価評価は株価によって変わります。保有株数だけで預金残高や借入金までは分からないため、この表を個人の総資産や純資産の一覧として読むことはできません。
02 / PRIVATE JETプライベートジェットは「SKY KUMARKⅢ」
熊谷氏は2020年6月5日の公式ブログで、操縦を目指すジェットを「ガルフストリームG650」、機体名を「SKY KUMARKⅢ」と紹介し、機体と一緒に写った自身の写真を掲載しています。この記事のアイキャッチは、その公開写真です。

一方、2026年8月28日更新の公式プロフィールでは「ガルフストリームG650ER」と記載されています。過去のブログとプロフィールで表記が異なるため、本記事では、それぞれの資料の名称と時期を併記しています。
2020年の記事では、子供の頃から飛行機で世界を回る夢があり、先に目標を具体化して勉強・訓練へ取り組むという考え方も説明しています。ジェットは、資産の話とともに、本人が長く発信してきた操縦への挑戦ともつながる題材です。
出典:2020年の機体紹介、公式プロフィール。これらの紹介だけで、2026年11月時点の機体ごとの登記名義や評価額を確定したものではありません。
03 / HELICOPTERヘリはAW109グランニュー。本人が購入を報告
ヘリコプターについては、2016年11月28日の公式ブログに購入報告があります。熊谷氏が記事内で挙げている機種は、アグスタウエストランドの「AW109グランニュー」です。

本人は薄いシャンパンゴールドのような機体色を「グリジオ・イングリッド」と説明しています。購入当時はまだ操縦免許を取得する前で、目標に向けて自分を追い込む方法として機体を先に購入した、と振り返っています。
自分で操縦する?飛行機とヘリの免許について
2021年7月8日のブログでは、飛行機の実地試験に合格し、ヘリと飛行機の両方のパイロットになったと報告しています。ただし同記事は、大型ジェットの操縦に向けて、さらに計器飛行証明と型式証明を目指すとも説明しています。
そのため、「飛行機の免許を取得した」という報告と、「紹介した大型ジェットをその時点で操縦できた」という話は区別して読む必要があります。下の投稿は、免許取得前の訓練を本人が発信したものです。
熊谷正寿氏による飛行訓練の本人投稿
2020年11月29日18:40投稿(日本時間)。Xの元投稿を開く ↗
過去の訓練記録です。投稿内の写真を「SKY KUMARKⅢ」の写真として紹介するものではありません。
04 / PRICE & OWNERSHIPジェット・ヘリはいくら?購入価格と会社の利用料
今回確認した本人のジェット紹介・ヘリ購入記事には、実際に支払った購入価格の記載はありません。機種の一般的な相場や報道の推定価格を、熊谷氏の購入額や現在の資産評価額に置き換えることはできません。
一方、会社の開示資料で数字が示されているのが、熊谷正寿事務所との利用取引です。
GMOインターネットグループの連結開示における、熊谷正寿事務所との「航空機及び船舶の利用」。
出典:2025年12月期 有価証券報告書・注記47「関連当事者」。取引金額358百万円を円表記に換算。
同じ注記では、熊谷氏が同事務所の議決権の過半数を保有していると説明されています。ただし、3億5,800万円は航空機と船舶を合わせた利用取引の金額です。ジェット1機の購入代金、同事務所の利益、熊谷氏本人の年収を示す数字ではありません。
本人の購入報告、法人が保有する資産、GMO側が支払う利用料を分けると、航空機に関する話と会社の開示数字の関係が読み取りやすくなります。
05 / INCOME資産と年収はどう違う?役員報酬は別記事で解説
資産はある時点で保有する財産、年収は一定期間に得る収入です。株式の保有比率、航空機の価値、会社から受け取る役員報酬は、それぞれ違う数字を見ています。
役員報酬や減額発表の内容は、年収を解説した記事で公式資料に沿って整理しています。熊谷氏の収入が気になる方は、こちらもあわせてご覧ください。
熊谷正寿氏の年収・役員報酬の記事へ →
